JanisDunn
Would you like to react to this message? Create an account in a few clicks or log in to continue.

Go down
avatar
janisdunn
Admin
Posts : 15
Join date : 2020-11-08
https://janisdunn.forumotion.com

ステルポイジャンの号令に今度は王宮警備隊の兵士達が近衛師団に応戦し始めた Empty ステルポイジャンの号令に今度は王宮警備隊の兵士達が近衛師団に応戦し始めた

Wed Jan 20, 2021 12:22 pm
と怒鳴った。ステルポイジャンの号令に今度は王宮警備隊の兵士達が近衛師団に応戦し始めた。おいおい、暴れてもいいのかい。」いつの間に擦り寄ったのか、ステルポイジャンの直ぐ側にハンベエが来ていた。「騒ぎを起こした張本人が、何を。」ステルポイジャンはふいに側に現れたハンベエにギロリと目を向けた。ニーバルに到っては腰の剣に手が掛かっている「そいつはトンだ言い掛かりってもんだ。因縁付けて来たのもルノーって馬鹿、斬り掛かってきたのもルノーって馬鹿。こっちは被害者だぜ。」ハンベエは動ずる事無くステルポイジャンに言い返した。ステルポイジャンはムッとした顔になったが、ハンベエの言い分にも一理あると思ったようだ。第一、この男はあの時、弓を手にしていなかった。腕組みをして立っていただけである。周りに弓を投げ捨てた様子もなかった。弓が無ければ矢を射る事はできない道理である。とすれば、矢はあの場の兵士の誰かが誤っ公司報稅て射てしまったのかも知れない。それにしても、よりによって近衛師団長の兜に当たるとは。だが、今となってはどうしようもない。「それより、あんたの兵隊の方が旗色良くないぜ。いいのかよ。」まあ俺にはどうでもいいけどね、という風な気の無い様子でハンベエは言った。人数的には王宮警備隊の兵士が圧倒しているのだが、近衛師団側には何騎かの騎兵がいた。一方、王宮警備隊側は城内警備に当たっていたため、歩兵、槍兵ばかりだ。その槍兵もいきなり近衛師団側が襲って来たため、隊伍を整えて騎兵に対抗する事もできず右往左往するばかり、敵騎兵の蹂躙になす術もなく崩れ立っている。ハンベエの言う通り、相当旗色が悪かった。「何向こうは少人数、そのうち疲れるさ。それとも、手っ取り早く、貴様にどうにかできるのか。」ステルポイジャンは戦況を気にするでもなく言った。「おいおい、俺を誰だと思っているんだい。」「やって見よ、その大言見届けてやる。」ステルポイジャンのこの言葉を聞くや、ハンベエは脱兎の如く駆け出した。そして、一人の騎兵の前に躍り出た。突然前に飛び出して来たハンベエにその騎兵は慌てて槍を繰り出す。が、ハンベエは槍の穂先を半身に躱すとそのケラ首を掴むなり、力任せに引っ張った。騎兵は槍を突き出し、素早く引き戻すつもりてあったが、引き戻そうと力を入れる寸前にハンベエが引っ張ったものであるから、脆くも体勢を崩してしまった。しかも、相手はハンベエである。腕っぷしには自信のあるハンベエはそのまま凄まじい金剛力を発揮して、騎兵を馬から引きずり降ろしてしまった、そうして、入れ代わりに流れるようにその馬に飛び乗った。馬に乗るなりハンベエは、足元に引きずり落とした兵士など目もくれず、相手の槍を引きちぎるようにふんだくり、別の騎兵目がけてまっしぐらに馬を煽ると、槍の石突を水平に振るってすれ違い様に叩き落とした。敵の騎兵は後三人、更にハンベエは馬を突進させた。向こうも馬を煽ってハンベエ目がけて二騎同時に突っ込んで来たが、いざ槍を突き出そうと思うと馬上にハンベエの姿が無い。さては馬の腹に忍んだかと、馬首を立てる二人の頭上から宙を舞ったハンベエが降って来て槍を水平に一旋回、同時に馬から叩き落とし、元の馬の背に戻った。何の事はない、敵の騎兵がハンベエの姿を見失ったのはあまりに素早く宙に舞い上がったためであった。敵も味方もこのハンベエの、重力知らずの四次元殺法に、お目目まん丸口あんぐり、一瞬我を忘れて呆然とした。
Back to top
Permissions in this forum:
You cannot reply to topics in this forum